ゲーセンの覇者「ゲームオタク」とデートすることについて

「ゲームオタクとゲーセンデートしたんだけど、楽しかった!」そう話す女友達は、ちょっと変わった奴だった。「え、マジで行ったんだ?」「うん、だって家でゲームするより楽しいでしょ? でも、素人とはやりたくなかったんだ」彼女も割とゲーマー寄りだったのだ。俺らがゲーセンに行くってなると「ちょっとした休憩所」っていうポジションになるだろう。やるとしても、ゲームは一回くらい。ゲームをしないことだってある。そんなときは、プリクラを撮るか、UFOキャッチャーに散財しているかどっちかだろう。もちろん、トイレ休憩っていう役割も大きいな。店内のジュースとかアイスを買って、そういうライトなゲームでちょっとした時間を過ごす。それが一般的な「ゲーセン活用術」だ。「まぁ、一休憩しようね。じゃあさ、これからどうする? まだ夜ってかんじでもないしさ。どこ行こうか?」そんなデートの作戦タイムに使われるのもゲーセンだったりする。適当に腰掛けてゲームのレバーをいじりながら話したりする。「どう、ご飯は? おなか空いた?」「うーん、まだケーキが残ってるかんじ」「まさか、あそこで4つも食べるなんてな」「うるさいー!」しかし、ゲームオタクにとっては、ここは「通過地点」ではなく「目的地」なのだ。そこがすげーな、と素直に思う。俺は前述の女友達に聞く。「結局、ゲーセンにはどのくらいいたの?」「うーん、三時間くらいかな?」「うそだろ!?」俺はリアクションが大きくなってしまった。「ゲーセンなんかでどんだけ散財してるんだよ……」俺の中でゲーセンは長くても一時間の滞在かなっていう場所。それ以上は未知の領域だ。「でもね、全然散財してないよ?」彼女は言う。「やっぱりゲームが上手い人は違うね。少しのお金で長い時間遊べちゃうんだからスゴイよ」確かにすぐにゲームオーバーにならないでスコアを稼げるんだろうな。「でも、家でゲームしたら、無料なわけじゃん?」俺は意地悪を言った。「まぁ、家の庭でサッカーするのとグランドでサッカーするのとは違うでしょ?」あぁ、なるほど、と思ってしまった。

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